ビジネスの会議やスケジュール調整でよく使われる
「後ろ倒し」と「繰り下げ」。
どちらも予定を遅らせるときに使われますが、
厳密には 動かす対象が違う ため使い分ける必要があります。
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後ろ倒し → 予定・工程・タスク全体を遅らせる
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繰り下げ → 時刻・順番・締切など“点”を後ろへ動かす
この記事では、例文・数値付きでその違いを具体的に解説します。
「後ろ倒し」:工程や計画全体を“遅らせる”
「後ろ倒し」は、
スケジュール・タスク・プロジェクトの全体の流れを遅らせる ときに使う言葉です。
特徴
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流れ(線)を後ろへ動かす
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計画全体が押すイメージ
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ビジネス用語として非常に一般的
例1:締切を後ろ倒し
本来:10日締切
後ろ倒し後:12日に延期
例2:工程を後ろ倒し
開発工程を3日後ろ倒し
→ 予定より3日遅れてスタート
例3:イベント準備
準備開始日を2日後ろ倒しにする
→ 作業全体が遅れる
▶ポイント:線(流れ)を動かすイメージ
「繰り下げ」:時刻・順番など“点”を後ろへ移動
「繰り下げ」は、
時刻・順番・日程など“具体的な位置(点)”を後ろへずらす ときに使います。
特徴
-
時刻や順番の変更に強い
-「繰り上げ」の反対語 -
具体的に“どれくらい”動かすか明確にできる
例1:会議の繰り下げ
会議 14:00 → 14:30 に繰り下げ
例2:発表順の繰り下げ
順番:3番 → 5番に繰り下げ
例3:締切の繰り下げ
締切:10日 → 12日へ変更
(後ろ倒しと意味は似るが、こちらは“締切の点”に焦点)
▶ポイント:点(時刻や順番)を動かすイメージ
「繰り下げ」:時刻・順番など“点”を後ろへ移動
「繰り下げ」は、
時刻・順番・日程など“具体的な位置(点)”を後ろへずらす ときに使います。
特徴
-
時刻や順番の変更に強い
-「繰り上げ」の反対語 -
具体的に“どれくらい”動かすか明確にできる
例1:会議の繰り下げ
会議 14:00 → 14:30 に繰り下げ
例2:発表順の繰り下げ
順番:3番 → 5番に繰り下げ
例3:締切の繰り下げ
締切:10日 → 12日へ変更
(後ろ倒しと意味は似るが、こちらは“締切の点”に焦点)
▶ポイント:点(時刻や順番)を動かすイメージ
数値で見ると違いがさらにわかりやすい
後ろ倒し(線を動かす)
作業予定:10日〜15日
後ろ倒し:12日〜17日
繰り下げ(点を動かす)
会議時刻:10:00
繰り下げ:10:20 に変更

例文でイメージをつかむ
後ろ倒し
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進捗が遅れているので、工程を2日後ろ倒しします。
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イベントの日程を1週間後ろ倒ししたいと思います。
繰り下げ
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会議の開始時刻を20分繰り下げます。
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発表の順番を繰り下げて対応します。
ビジネスでの使い分けまとめ
計画(線)を遅らせたい → 後ろ倒し
スケジュール全体がズレるとき。
時刻・順番(点)を遅らせたい → 繰り下げ
会議時間や締切など、変更点が明確なとき。
まとめ
「後ろ倒し」と「繰り下げ」はどちらも“遅らせる”意味ですが、
動かす対象が異なります。
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後ろ倒し:計画の流れ・工程を“後ろへ動かす”
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繰り下げ:時刻や順番など“決まった点”を“後ろへずらす”
ビジネスではこの違いをおさえておくことで、
スケジュール調整や情報共有の正確さが格段に向上します。

