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「ご教示ください」と「ご教授ください」の違いとは? ビジネスメールで間違えやすい敬語表現

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言葉

ビジネスメールや文書で「ご教示ください」と「ご教授ください」という似た表現を見かけます。一見どちらも「教えてほしい」という意味に思えますが、実は使う場面や意味に明確な違いがあります。誤用すると、相手に「言葉を間違えているな」と思われることもあるため、正しい使い分けを理解しておくことが大切です。

この記事ではその二つの言葉の意味の違いと使い分け方を見ていきたいと思います。

 

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「ご教示ください」の意味と使い方

意味

「ご教示ください」は、「知っていることや情報を教えてほしい」という意味の敬語表現です。あくまで知識や方法などを具体的に教えてもらう場合に使います。

特徴

  • 知識や情報を短期間・その場限りで伝えてもらうイメージ

  • 実務的なやりとりで多用される

  • 学問的な意味合いは含まれない

例文

  • お手数ですが、手続きの方法をご教示ください。

  • 本件の対応手順についてご教示いただけますでしょうか。

 

「ご教授ください」の意味と使い方

意味

「ご教授ください」は、「学問や技術などを時間をかけて教えてほしい」という意味の敬語表現です。指導や訓練など、継続的・体系的な学びを求めるときに使います。

特徴

  • 専門知識や技能を長期的に指導してもらうイメージ

  • 師弟関係や講義などフォーマルな場面で用いられる

  • 日常的な業務依頼にはやや大げさ

例文

  • 今後の研究の進め方について、ご教授ください。

  • 新しいプログラミング言語の習得方法をご教授いただけますでしょうか。

 

使い分けのポイント

  1. 短期的な情報提供 → ご教示ください
     例:「日程変更の手続き方法をご教示ください。」

  2. 長期的・体系的な指導 → ご教授ください
     例:「営業戦略の立案について、ご教授いただけますと幸いです。」

  3. 日常業務では「ご教示」が無難
     ほとんどのビジネスメールでは、依頼が短期的な情報提供なので「ご教示ください」が適切です。

 

よくある誤用例

❌「資料の見方をご教授ください」
→ 資料の見方は一度説明を受ければ理解できる内容なので、「ご教示ください」が正しい。

❌「来週の予定をご教授ください」
→ 予定を聞く場合は完全に情報提供なので、「ご教示ください」が正しい。

まとめ

「ご教示ください」は、知識や情報をその場限りで教えてもらうときに使う表現。「ご教授ください」は、学問や技術などを長期的に指導してもらうときに使う表現です。

日常的なビジネスメールでは「ご教示ください」がほとんどで、「ご教授ください」は特別な指導や研修の場面で使うのが望ましいでしょう。正しい使い分けで、相手に好印象を与えるメールを心がけましょう。

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