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「承知しました」と「かしこまりました」の違いは? 敬語のレベルや使う場面によって印象がどう変わるか

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言葉

「承知しました」と「かしこまりました」は、どちらも相手の指示や依頼に対して「分かりました」と答える丁寧な表現です。一見すると同じように見えるこの2つの言葉ですが、実は敬意のレベルや使う場面によって微妙な違いがあります。

接客業やビジネスシーンでは、この使い分けによって印象が変わることもあるため、正しく理解しておきたいところ。今回は、それぞれの意味やニュアンス、使用シーンを具体的に解説していきます。

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「承知しました」の意味と使い方

「承知しました」は、「内容を理解し、受け入れました」という意味を持つ丁寧な言い回しです。
もともと「承知する」という言葉には、「事情を知る」「了解する」「納得する」といった意味が含まれており、目上の人に対しても使える敬語表現です。

 特徴

  • 丁寧語にあたる

  • 内容に対して理解・同意しているニュアンス

  • ある程度カジュアルなビジネスシーンでも使える

 使われる場面

  • 社内の上司や取引先への返信

  • メールや電話でのやりとり

  • 指示や依頼に対して応じる場面

 例文

  • 「その件、承知しました。」

  • 「明日の会議の件、承知しております。」

 注意点

「承知しました」は相手の依頼に対応する姿勢を示す表現ですが、「かしこまりました」ほどの丁寧さ・格式高さはありません。そのため、接客業や非常にフォーマルな場では物足りない印象になることもあります。

「かしこまりました」の意味と使い方

「かしこまりました」は、「謹んでお受けいたしました」という意味を含む、より格式の高い敬語です。
「かしこまる」は、「恐縮する」「謹んで受ける」という意味の謙譲語であり、特にお客様とのやりとりや目上の人に対して最大限の敬意を表す場面で用いられます。

 特徴

  • 謙譲語にあたる

  • 指示に対して深い敬意を持って受け入れているニュアンス

  • フォーマルな場面で重宝される

 使われる場面

  • 接客業(飲食店、ホテル、コールセンターなど)

  • 社外とのやりとりで非常に丁寧な対応が求められる場面

  • お詫びや変更を伴う案内時など、丁寧な印象を与えたい時

 例文

  • 「お飲み物はコーヒーでよろしいでしょうか? かしこまりました。」

  • 「ご予約の変更、かしこまりました。」

 注意点

「かしこまりました」は非常に丁寧な表現であるため、社内のフランクなやり取りや、親しい間柄で使うとやや堅苦しい印象を与えてしまうことがあります。

比較まとめ:「承知しました」と「かしこまりました」の違い

比較項目 承知しました かしこまりました
敬語の種類 丁寧語 謙譲語
敬意のレベル 丁寧だが一般的 非常に丁寧で格式高い
主な使用場面 ビジネスの通常会話、社内、取引先とのやりとり 接客、目上の人、お客様との会話
ニュアンス 理解・了承 謹んで承る、最大限の敬意
適した関係性 上司・同僚・取引先 顧客・目上の人・初対面の相手

 

どちらを使うべきか?場面別の判断基準

  • 日常的なビジネスメールや社内連絡:→「承知しました」が適切

  • お客様への対応や接客シーン:→「かしこまりました」が無難

  • 丁寧さをアピールしたい時や重要な場面:→「かしこまりました」でより好印象

  • ややフランクに済ませたい場合:→「了解しました」や「分かりました」も候補に(ただし目上には注意)

 

まとめ:敬語の使い分けで印象が変わる

「承知しました」と「かしこまりました」は、どちらも相手に対する敬意を示す言葉ですが、敬語のレベルや使う場面に違いがあります。
「承知しました」は丁寧でありながらも柔らかさがあり、一般的なビジネスのやり取りで使いやすい表現です。
一方、「かしこまりました」は格式高く、特にお客様や目上の人に対して丁寧な印象を与えたいときに最適です。

言葉の選び方ひとつで、相手への印象がぐっと変わります。
その場の雰囲気や相手との関係性に応じて、自然に使い分けができると、よりスマートな印象を与えられますよ。

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