朝、デスクに向かい、今日やるべきタスクの山を見つめた瞬間。
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「まずは簡単なメール返信でウォームアップしよう」
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「いや、一番やりたくない大仕事(カエル)を先に終わらせるべきだ」
こんな迷いを感じたことはありませんか?
簡単なものから片付ければ達成感が得られる一方、
肝心の仕事が後回しになってしまうことも。
逆に、大きなタスクから始めると生産性は上がるものの、
エネルギーを使い果たして午後にバテてしまうこともあります。
この記事では、
「簡単なものから(ウォームアップ効果)」 と
「難しいものから(集中力最大化・カエルを食べる)」
という2つの戦略が、私たちの脳のエネルギーとモチベーションに
どのように作用するのかを徹底比較します。
自分の集中力のピークに合わせた正しいタスク順序が選べるようになると、
作業効率は劇的に変わります。

「簡単なものから」戦略:達成感とウォームアップ効果
メリット:「達成感」で勢いがつく
達成感(ドーパミン)でスイッチが入る
完了したタスクが視覚化されることで、ドーパミンが分泌され、ポジティブな気分になり、次のタスクへの勢い(ウォームアップ)が生まれます。
心理的な負担が低く、とにかく取りかかれる
困難なタスクを前にしたプレッシャーを軽減し、スムーズに仕事モードへ移行できます。
デメリット:重要タスクの先送りという“罠”
午前中の集中力の浪費
脳の集中力(ウィルパワー)は午前中がピークであり、簡単な作業に使うのは最も効率が悪い使い方です。
“進んでいる錯覚”で本当に重要なことが後回しに
簡単なタスクを片付けることで、「今日は進んでいる」と錯覚し、最も重要なタスクが後回しになるリスクがあります。
「難しいものから」戦略:集中力と「カエルを食べる」効果
メリット:最重要タスクを“最高の脳”で片付けられる
集中力が高い午前中に、最も大きい成果を出せる
脳のエネルギーが満ちている時間帯に大仕事を終わらせることで、
その日の生産性は一気に跳ね上がります。
心理的な解放感が大きい(カエルを食べる効果)
大きなタスクが終わると、午後が“軽く”なります。
仕事全体が前向きに感じられます。
🐸「カエルを食べる」(Eat the Frog)とは?
著名な時間管理コンサルタント、ブライアン・トレーシー氏が提唱した生産性向上の法則です。マーク・トウェインの「朝一番に生きているカエルを食べれば、その後は一日の中でそれ以上ひどいことは起こらない」という言葉に基づいています。
ここでの「カエル」とは、「最も重要で、最もやりたくないタスク」のこと。それを朝一番に片付けることで、一日中そのタスクに悩まされることなく、高い生産性を維持できるという考え方です。
デメリット:消耗と挫折のリスク
午前中でエネルギー切れになる可能性
難しいタスクから始めると、疲労が早い段階で蓄積され、午後の簡単なタスク(メール、雑務など)の質が低下するリスクがあります。
思い通りに進まないとモチベーションを失う
難しいタスクが予定通りに進まなかった場合、一日中達成感が得られず、モチベーションが大きく低下する可能性があります。
【実践】あなたはどっちを選ぶべき?最適な作業順序の判断基準
タスクの「性質」で選ぶ
| タスクの種類 | 選ぶべき戦略 | 理由 |
|---|---|---|
| 創造性・判断力が必要 | 難しいものから | 脳がクリアな午前中に集中力を使うべき。例:企画書作成、複雑な問題解決。 |
| 作業の慣らしが必要 | 簡単なものから | 軽い作業で脳をウォームアップ。例:5分で終わるメール返信、資料の印刷。 |
| やりたくない感がある | 難しいものから | 先延ばしによる心理的負荷を排除するため、午前中の集中力で一気に片付ける。 |
自分の「集中力タイプ」で選ぶ
朝型・短期集中型
→ 難しいものから
朝の集中力を活かせる。
エンジンの掛りが遅い・じわじわ集中型
→ 簡単なものから
ただし、簡単タスクは“30分以内”にするのがコツ。
まとめ:あなたの生産性スタイル診断
今日の成果を最大化したいなら
→ 難しいものから(カエルを食べる)
仕事を始める勢いをつけたいなら
→ 簡単なものから(ウォームアップ)
最も大切なのは、
「自分の集中力のピークはいつか?」
を理解し、適切に戦略を使い分けることです。
✍️ 最後に
私自身、やる気が出ない日は「簡単なタスクで助走」をつけ、
集中力が高い日は「カエルを一気に食べる」ようにしています。
タスク管理は性格ではなく“環境づくり”。
小さな工夫で、生産性は大きく変わります。

