照明を選ぶとき、「なんとなく明るい方が良い」「温かい色の方が落ち着く」と感覚で決めていませんか?
実は照明の色は、感情・集中力・睡眠の質に大きく影響を与えます。
特に在宅ワークが増える現代では、照明選びの誤りが、「眠れない」「集中できない」を引き起こすことも。
この記事では、照明の代表格である「電球色」と「昼白色」を比較し、
「仕事効率」「リラックス」「睡眠」「印象アップ」まで含めた、最適な照明選びの基準を解説します。
照明の色温度とは?
まずは土台となる知識を整理します。
| 種類 | 色味 | 色温度の目安 |
|---|---|---|
| 電球色 | オレンジ/温かい | 2700〜3000K |
| 昼白色 | 太陽光に近い白色 | 5000K |
| 昼光色 | 青白い強い光 | 6500K |
📌 数字が低いほど暖色、数字が高いほど寒色(青み)
電球色|副交感神経が優位 → リラックスへ
電球色の特徴
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焚き火や夕方の空に近い色
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心拍数を落ち着かせ、緊張をゆるめる
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家族団らん・くつろぎの空間に向いている
🔶 メリット
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リラックスできる
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表情・肌が柔らかく見えやすい
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お店のバーやホテルで使われている理由もこれ
🔶 デメリット
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書き物・細かい作業がしにくい
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眠気につながり、仕事には不向き
つまり電球色は、
⚫ 寝室・リビングの“くつろぎ空間”
向けの照明というわけです。
昼白色|交感神経が優位 → 集中へ
昼白色の特徴
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太陽光に近い自然な白
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「仕事モード」に切り替える光
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オフィスや学校で採用される色
🔷 メリット
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文字や資料が見やすい
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判断力・集中力が高まりやすい
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色の識別が正確(料理・写真作業にも向く)
🔷 デメリット
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夜に浴び続けると眠れなくなる
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部屋が冷たく無機質に見えることも
つまり昼白色は、
⚫ 仕事部屋・書斎・キッチン・勉強机
向けの照明です。
【シーン別】電球色・昼白色 “おすすめ配置”
| 部屋 | 最適 | 理由 |
|---|---|---|
| 仕事部屋 | 昼白色 | 覚醒+集中 |
| 寝室 | 電球色 | 睡眠の質 |
| ダイニング | 電球色 | 食欲増進・表情が映える |
| キッチン | 昼白色 | 食材の色が正確 |
| リビング | 調色機能あり | 多目的 |
🔑 コツ
「オレンジ系の光=夜」「白く強い光=昼」と考えると分かりやすい。

一歩進んだ“照明術”
生活の中で簡単にできるテクニックです。
✦ ソファ横のライトだけ電球色
→ 全体は昼白色のまま、座る場所だけくつろぎモード
✦ 寝る1~2時間前に電球色へ切り替え
→ メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌が促される
✦ Web会議の照明は「電球色寄りの白」
→ 肌が綺麗に、印象が柔らかくなる(これ重要)
まとめ:あなたが優先したいのは、仕事?癒し?
| 優先 | 選ぶべき |
|---|---|
| 集中・生産性 | 昼白色 |
| 休息・睡眠 | 電球色 |
照明は「家具」ではなく “行動スイッチ”。
気分や時間帯で光を使い分けることで、
自律神経が整い、仕事も睡眠も効率が上がります。

今日、寝る1時間前だけでも電球色にしてみませんか?
照明を変えるだけで、あなたの毎日が静かに変わり始めます。

LED照明器具は電球色を変えることができる機能がついていますので、部屋によって使い分けをしています。
