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「ちなみに」と「ついでに」は似てる?違う? — 話の流れで使う言葉のニュアンスの違いに注目 —

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言葉

日常会話の中でよく耳にする「ちなみに」と「ついでに」。
どちらも話の流れに乗せて、追加情報を伝えるときに使われる表現です。

一見似たような役割を担っているこの2語ですが、よくよく観察すると、その使い方や込められるニュアンスには微妙な違いがあります。今回はこの「ちなみに」と「ついでに」の違いに注目し、どんなときにどちらを使うのが自然なのか、例文を交えて丁寧に解説していきます。

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「ちなみに」とは?

意味と役割

「ちなみに」は、「それに関連して言えば」「ついでに言うと」といった意味を持ち、前の話題に軽く関連する情報を添えるときに使われます。

ニュアンスの特徴

  • 話の本筋には直接関係しないが、ちょっとした関連事項や補足を付け加えるときに使用

  • 情報提供の意図が強く、相手にとっても役立つ可能性がある

  • 客観的で中立的なトーンになりやすい

例文

  • この本、映画化もされてるんだよ。ちなみに主演は〇〇さん。

  • 明日は雨らしいね。ちなみに、傘は玄関に置いてあるよ。

これらの例からもわかるように、「ちなみに」は話の流れを邪魔せず、ちょっとした補足として添える印象です。

「ついでに」とは?

意味と役割

「ついでに」は、何かをする「機会・行動」に便乗して、別のことも一緒に行うことを意味します。

ニュアンスの特徴

  • 行動や依頼にくっつける形で用いられる

  • 相手に負担がかかるニュアンスを含むこともある

  • 自分の都合や利便性が前提になることが多い

例文

  • コンビニ行くなら、ついでに牛乳買ってきてくれる?

  • 郵便局に行ったついでに、近くのパン屋にも寄ってみた。

このように、「ついでに」は実際の行動とセットになるケースが多く、お願いごとや自分の目的を追加するニュアンスが強いです。

「ちなみに」と「ついでに」の違いを整理

比較ポイント ちなみに ついでに
意味 関連情報の補足 行動に便乗した追加
用途 情報提供・話の流れの補足 行動・依頼の追加
トーン 客観的・中立的 主観的・やや図々しいことも
使う場面 会話・プレゼン・説明など 日常の依頼や行動のついで

 

使い分けのコツ

「ちなみに」は情報の追加、
「ついでに」は行動の追加。

この区別を押さえておくと自然な使い分けができるようになります。

たとえば:

  • 話し相手に知っておくといい情報を加えるなら「ちなみに」

  • 相手に何かを頼んだり一緒にやってもらいたいときは「ついでに」

と使い分けると、会話の流れもスムーズになります。

まとめ

「ちなみに」と「ついでに」は、どちらも話を広げたり、追加情報を添える役割を持っていますが、
・「ちなみに」は情報の補足
・「ついでに」は行動の便乗

という明確な違いがあります。

この違いを理解して使い分けることで、相手に与える印象もより丁寧でスマートになるはずです。
ちょっとした言葉の選び方で、会話の心地よさが変わる—そんな日本語の奥深さを、ぜひ楽しんでください。

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