「ジャンボ」と「ビッグ」。
どちらも「大きい」という印象がありますよね。
でも、こうして並べてみると少しややこしい…。
もしかして、サイズ感に違いがあるのでしょうか?それとも、実は同じ意味なのでしょうか?
そこで、この2つの言葉を詳しく調べてみました!
結果として、「ジャンボ」と「ビッグ」には確かなニュアンスの違いがあることがわかりました。
この記事では、これら2つの言葉の違いをわかりやすくご説明していきます。
「ジャンボ」と「ビッグ」の意味の違いとは?
まずは「ジャンボ」と「ビッグ」の基本的な意味を簡単にご説明します。
「ジャンボ(jumbo)」は、特に大きさを強調する言葉で、非常に巨大であることを表します。
一方、「ビッグ(big)」は、単に大きいという意味で、そこまで強調はされていません。
このように、一言でまとめると「ジャンボ」は圧倒的な大きさを指し、「ビッグ」は大きいこと自体を指す言葉です。
それでは、もう少し詳しく見ていきましょう。
「ジャンボ」の意味と語源について
「ジャンボ(jumbo)」は、特に大きさを強調する表現で、非常に巨大であることを指します。
ただ「大きい」だけではなく、圧倒的なサイズ感を持つものに使われる言葉です。
例えば、「大きい」と「巨大」を比べると、感覚的に「巨大」の方がさらに大きいと感じるでしょう。「ジャンボ」はまさにこの「巨大」に該当する表現です。
もちろん、「大きい」と「巨大」の明確な境界線があるわけではありませんが、言葉のニュアンスとしての違いがここにあります。
この「ジャンボ」という言葉は、1800年代のイギリスで生まれました。実は、もともとはロンドン動物園にいたアフリカゾウの名前で、飼育員によって名付けられたものです。
その後、このゾウがサーカス団体に売却され、サーカスの宣伝に「ジャンボ」という名前が使われたことで、「巨大」という意味が広まりました。
ちなみに、「ジャンボ(jumbo)」はスワヒリ語で挨拶を意味しており、英語の「ハロー」や「こんにちは」に相当する言葉だとされています。
さらに、この言葉は後にアメリカの航空機メーカーであるボーイング社の747型ジェット機にも使われました。
「ジャンボジェット機」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、実はこのゾウが名前の由来なのです。
したがって、「ジャンボ」は「巨大な」という形容動詞的な意味だけでなく、名詞としても使われ、ボーイング747や坑道削岩機などの特定の物に使われています。
「ビッグ」の意味について
「ビッグ(big)」は、単に「大きい」という意味を持つ言葉です。
「巨大」や「超大型」といった極端な大きさではなく、ただ「大きい」というシンプルな表現です。例えば、「ビッグなプレゼントだ!」というような使い方をします。
「ジャンボ」が物体のサイズに焦点を当てた表現であることが多いのに対し、「ビッグ」は物体の大きさだけでなく、さまざまな状況に幅広く使われます。
たとえば、「ビッグマウス(big mouth)」という表現は、口の大きさではなく、大げさなことを言う人や自慢話をする人を指します。また、「必ずビッグになって帰ってくる」という表現では、人の地位や成功を指して使われるなど、抽象的な意味にも使えるのが特徴です。
「ビッグ」は物理的な大きさ以外にも、スケール感や重要性、影響力を強調する際にも幅広く使われる言葉です。
「ジャンボ」と「ビッグ」の違いを整理
ここで、「ジャンボ」と「ビッグ」の違いを整理してみましょう。
「ジャンボ(jumbo)」は、巨大であることや超大型であることを強調する言葉です。圧倒的な大きさや物理的な巨大さを表現する際に使われます。
一方、「ビッグ(big)」は、単に「大きい」という意味で、サイズ感だけでなく、幅広い場面で使われる柔軟な表現です。
また、「ジャンボ」は航空機(ボーイング747)の名称や坑道削岩機の名称としても使われる点で、特定の物体に結びついた意味も持っていますが、「ビッグ」はより抽象的な概念や人物の成功、影響力などにも使われます。
このように、両者は大きさを表現する言葉でありながら、用途やニュアンスに違いがあります。
「ジャンボ」と「ビッグ」の辞書での意味
それでは、辞書における「ジャンボ」と「ビッグ」の定義を確認してみましょう。
「ジャンボ」の辞書での意味
【ジャンボ(jumbo)】
(形動)
- 巨大であるさま。超大型であるさま。 例:「―な賞品」
(名)
- 大型の坑道削岩機。 ジャンボーと呼ばれる機械。
- 「ジャンボジェット」の略。 ボーイング747などの大型航空機。
引用元:旺文社国語辞典
解説通り、「ジャンボ」は主に物理的な巨大さや特定の機械、航空機の名称として使われていることがわかります。
「ビッグ」の辞書での意味
【ビッグ(big)】
(形動)
- 大きいさま。 例:「―バンド」「―チャンス」
- 重要なさま。 例:「―ゲーム」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも解説通りで、「ビッグ」は物理的な大きさだけでなく、重要性や影響力にも使われる表現として定義されています。
辞書による意味も、これまでの説明と一致していますね。
「ジャンボ」と「ビッグ」の使い方
ここでは「ジャンボ」と「ビッグ」の具体的な使い方を例文で紹介します。
「ジャンボ」の使い方
- 「年末ジャンボ宝くじ」 の換金が始まっている。
- 全長100メートルの ジャンボ巻き寿司 作りに挑戦しました。
- 森永製菓は「チョコモナカジャンボ」などの生産体制を強化する。
- 真弓監督が ジャンボ絵馬 へのサイン式を行いました。
「ビッグ」の使い方
- ビッグゲーム に臨む時があるとすれば、それは今だ。
- ビッグイベント 目白押しで一気に注目が集まる。
- 男子テニス界では多くの若手選手が「ビッグ3」の牙城を崩そうとしている。
- 欧州 ビッグクラブ で経験を積んだ日本代表の先輩たちがエールを送っている。
これらの例からわかるように、「ジャンボ」は特定の大きさを強調するものや固有の名称に使われ、「ビッグ」は大きさや重要性を広く表現する際に使われることが多いです。
まとめ
以上が「ジャンボ」と「ビッグ」の意味とその違いについての解説でした。
「ジャンボ(jumbo)」は、巨大であることを強調する表現であり、特に物理的な大きさや特定の物に使われることが多い言葉です。一方、「ビッグ(big)」は、大きいという意味で、物体のサイズだけでなく、重要性や影響力などさまざまなシーンで使われます。
結論として、「ジャンボ」の方がより大きさを強く表現する言葉です。
そして、興味深いことに「ジャンボ」はもともと、イギリスで有名だったゾウの名前からきているという由来があるのも覚えておくと面白いですね。