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「にわか雨」と「通り雨」はどう違う?突然降る雨の正しい使い分け

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名称

青空が広がっていたのに、突然ザーッと降り出す雨。
「にわか雨が降ってきた」「通り雨だったね」などと表現することがありますが、この2つ、同じように使っていいのでしょうか?

どちらも「急に降り出して、しばらくするとやむ雨」を表す言葉ですが、実は意味やニュアンスには明確な違いがあります。
今回は、「にわか雨」と「通り雨」の違いについて、やさしく、わかりやすく解説します。

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「にわか雨」とは?

「にわか雨」は、予想していなかったタイミングで、急に降り出す短時間の雨を意味します。
空模様が不安定な日や、晴れていたのに突然黒い雲が流れてきて降る雨などを指すときに使われます。

特徴

  • 短時間で止む(数分〜数十分程度)

  • 突然降り出す

  • 晴れていた空が一変するイメージ

  • 気象庁でも正式に使われる表現(天気予報でも使用)

例文

  • 洗濯物を干したまま出かけたら、にわか雨にやられてしまった。

  • 晴れていたのに、急に空が暗くなってにわか雨が降ってきた。

語源

「にわか」は“突然”や“急に”という意味を持つ古語。
「にわかに変わる」「にわかに痛む」などの表現に見られるように、「にわか雨」は「突然の雨」という意味が直感的に伝わる表現です。

「通り雨」とは?

「通り雨」は、ある場所に一時的に降って、すぐに通り過ぎていくような雨を意味します。
風に流されてくる雨雲が移動することで、一定の時間だけ雨が降り、すぐに晴れる――そんな移動性のある雨です。

特徴

  • 移動する雨雲によって発生

  • 特定の地点にだけ降ることもある

  • 降っている時間は短いが、風向きで左右されやすい

  • 場所によってはまったく降らないことも

例文

  • 今の雨は通り雨だから、すぐ止むよ。

  • 向こうのほうでは降ってたみたいだけど、うちは通り雨の範囲外だったみたい。

ニュアンスの違い

「にわか雨」が“突然降ること”に焦点を当てているのに対し、
「通り雨」は“その雨が移動していくこと”に視点がある、という点が大きな違いです。

並べて比較!違いをわかりやすく整理

項目 にわか雨 通り雨
発生の特徴 突然降り出す 雨雲が移動して一時的に降る
重点 「急に降る」という時間的な変化 「移動する」という空間的な変化
印象 天気が急変して驚く 一時的な通過現象として受け止めやすい
気象用語 正式な予報用語 一般的な言い回し(気象庁では使われない)
「急に降ってきた!」 「あっという間に止んだね」

 

使い分けのヒント

日常会話では、明確に区別せずに使われていることも多いですが、
少し意識してみると、次のように使い分けられます。

「にわか雨」を使うとき

  • 突然の雨に驚いたとき

  • 天気の変化が急激だったとき

  • 空が急に暗くなった印象があるとき

「通り雨」を使うとき

  • その雨が「すぐに止んだ」と感じたとき

  • 雨が風で流れてきた印象があるとき

  • 自分のところでは降らなかったけど、近くで降っていたとき

 

まとめ:空模様の変化を表す、ことばの豊かさ

「にわか雨」と「通り雨」。
どちらも似たような現象を指しているようで、実際には焦点の当て方が異なる言葉です。

  • 「にわか雨」は、突然起こることに注目した言葉

  • 「通り雨」は、その雨が通過していく様子に注目した言葉

日本語は自然現象を繊細に言い表すことばが多く、
ちょっとした言い換えで、聞く人の受け取る印象も変わります。

今日の天気が、どちらの雨になるか――そんなふうに言葉の違いを楽しみながら、空を見上げてみるのも、なかなか風情があるものです。

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