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「なぜ」と「どうして」の使い分け:違いと正しい使い方を調べてみました!

言葉

日々の会話の中で、私たちは意識せずに「なぜ」と「どうして」という言葉を使っていますが、これらの単語の違いや正しい使い方を深く考える機会はあまりありません。

今回は、「なぜ」と「どうして」の使い分けに焦点を当て、それぞれの言葉がどのように使われるべきか、その背景にある理由について掘り下げてみます。

 

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「なぜ」と「どうして」の違いとは?適切な使い分け方法

「なぜ」は漢字で「何故」:英語では?

「なぜ」という言葉は漢字で「何故」と表され、副詞として「理由」や「原因」を問う際に使用されます。この「何故」は、読み方としては「なぜ」の他に「なにゆえ」とも読まれます。

また、「なぜ」は英語で “Why” と表現されます。これは理由や原因を問うときに一般的に使われる疑問詞です。

「どうして」は漢字で「如何して」:英語では?

一方、「どうして」は漢字で「如何して」と表記され、これも副詞の一つですが、「いかにして」と読むこともあり、「理由」や「原因」を問うだけでなく、「方法」や「経過」「経緯」を問う際にも用いられます。

広辞苑によると、「どうして」には複数の意味が存在します。

【如何して】

  1. どんなふうにして。いかにして。
  2. なぜ。
  3. それどころか。
  4. 感心している語句としての「いやはや」。
  5. (通常、繰り返し用いて相手の言葉を強く否定する際に)とうてい、もってのほか。

この中で、1番目は方法を問う用途で、2番目は「なぜ」と同様に理由や原因を問う用途に使われます。

「どうして?」も英語で “Why” と表現されることが多いですが、文脈によっては “How come?” という表現も使われることがあります。”How come?” は少しカジュアルな表現で、同じく理由や原因を問う際に用いられます。

「なぜ」は文語的、「どうして」は会話で使いやすい

「なぜ」は「理由」や「原因」を直接的に問う疑問詞で、主に書かれた文書で使われることが多いです。

これに対し、「どうして」は「理由」や「原因」だけでなく、「どんなふうにして」という意味も含んでおり、方法や経過、経緯も問うことができるため、口頭での会話に適しています。

「なぜ」ではなく「どうして」と尋ねられる場合、その事態の背景にある流れを細かく説明する余地があります。このため、質問される側は説明がしやすく、状況を広く伝えることが可能です。これが、質問された際に少し気が楽になる理由です。

「なぜ」はその直接的な表現からやや硬い印象を与えることがありますが、「どうして」は間接的で柔らかい印象を与えるため、会話の中ではより柔軟に使うことができます。

また、失敗に関する問いかけに対しては、ただちに理由や原因を説明し始めると「言い訳だ」と受け取られがちです。このような場合は、まずは責任を認め、謝罪から始めることが重要です。その上で、理由や原因を慎重に説明することが求められます。

 

「なんで」の使い方:「なぜ」と「どうして」との違いは?

「なんで」も「なぜ」や「どうして」と同じく理由や原因を問う疑問詞ですが、その使用感はより口語的でカジュアルです。このため、「なんで」は、一般的には公式な文書やフォーマルな場では使用されません。

特に、「なんで」は「なぜ」や「どうして」に比べて丁寧さに欠ける表現とされています。日常会話では頻繁に使われるかもしれませんが、書き言葉、特に論文や公式なレポートでは「なぜ」を用いるのが適切です。

また、目上の人に対してや、公式な場では「なんで」という表現を避けるべきです。これはその非公式さが礼儀正しさに欠けるとみなされるからです。

 

まとめ

この記事では、日本語における「なぜ」「どうして」という疑問詞の違いと使い分けについて詳しく解説しました。「なぜ」はより直接的に理由や原因を問う表現であり、明確な答えが求められる学術的な文脈やビジネスの場面で効果的です。

一方、「どうして」は方法や経過、経緯を含み、より間接的で柔らかな問いかけが可能であるため、相手に圧力をかけずに情報を求める場合に適しています。

さらに、口語での会話では「なんで」という形でさらにカジュアルな表現が用いられることもありますが、フォーマルな書き言葉では「なぜ」を使用するのが一般的です。

状況に応じたこれらの言葉の使い分けを理解し、適切に使用することで、コミュニケーションの正確さと効果を高めることができます。

 

チコちゃんは目上の人にも「なんで?」って聞きますよね (笑)

ユーミンは「どうして どうして」って歌ってますね♪

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