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「だけど」と「でも」はどう違う? ― 逆接の接続詞、似てるようでちょっと違う ―

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言葉

よく使うからこそ気になる、この2つ

日常会話でも文章でもよく使われる「だけど」と「でも」。どちらも「逆接(=前の内容に反することを述べる)」の接続詞ですが、「なんとなく使い分けてる気がするけど、実際どう違うの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

今回はこのふたつの違いを、意味や使い方、微妙なニュアンスまで掘り下げて解説します。

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「だけど」と「でも」の共通点

まずは共通するポイントを確認しましょう。

  • どちらも逆接(話の流れをひっくり返す)に使われる

  • 会話でも文章でも使われる

  • 意見や感情を補足・対比する際に便利な言葉

例文:

  • 行きたいけど、時間がない。

  • 行きたい。でも、時間がない。

  • 行きたい。だけど、時間がない。

このように、意味的にはどれも「前向きな気持ちに反して、実際には難しい」と伝わります。

「でも」の特徴と使い方

「でも」は話の途中で切り替えるカジュアルな逆接に使われることが多いです。

 会話的でラフな印象

  • 友人との会話やカジュアルな文体に多用される

  • 感情が込もりやすく、反論・補足・感想にも幅広く使える

例文:

  • この映画、長いけどおもしろかったよ。でも、途中でちょっと眠くなった。

  • あの人、やさしい。でも、ちょっと空気読めないときあるよね。

 文章の頭に来やすい

  • 一文を切って次に持ってくる構成が多い(ポンと話題を転換)

 

「だけど」の特徴と使い方

「だけど」は「〜けれども」に近い形で、やや丁寧・論理的な印象を与えることが多いです。

 接続の流れがなめらか

  • 話の途中で「けれども」「けど」の代わりに使える

  • 全体を通してやや落ち着いたトーンになる

例文:

  • 忙しい日が続いてる。だけど、なんとか毎日やりくりしてる。

  • あの人は真面目だ。だけど、少し融通が利かないところがある。

 書き言葉にも向いている

  • 丁寧すぎず、くだけすぎずの中間の語感

  • 報告書・エッセイ・ブログでも使いやすい

 

ニュアンスの違いまとめ

比較項目 でも だけど
トーン カジュアル・親しみやすい 落ち着いた・やや論理的
使用場面 会話・SNSなど 話し言葉〜文章全般
文章構造 文頭に来やすい 文中でも文頭でも自然
感情の強さ 強め(感情がにじむ) 穏やか・中和する感じ

 

どちらを使えばいい?

迷ったときは以下を参考にするとよいでしょう。

  • カジュアルに話したいとき →「でも」

  • ちょっと丁寧にしたい、文章をなめらかに整えたいとき →「だけど」

また、場面や相手によって両方を使い分けると、言葉にリズムや表情が出て文章・会話が豊かになります。

おわりに:言葉の“温度感”を意識してみよう

「だけど」と「でも」は意味的に大きな違いはないものの、使い方ひとつで相手に与える印象が微妙に変わります。

話し方の癖や文章のトーンに合わせて、どちらを使うか意識してみるだけで、言葉の伝わり方がぐっと変わりますよ。

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