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「よくまあ」と「よくもまあ」はどう違う? ―― ほんの一文字の違いで、言葉のトゲが強くなる

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言葉

「よくまあやるよね」「よくもまあ、そんなことが言えるね」——
似たような感嘆表現ですが、「も」が入るだけでグッと皮肉っぽさが増しますよね。
今回はこの「よくまあ」と「よくもまあ」のニュアンスの違いに注目し、意味や使いどころを解説します。

 

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「よくまあ」の意味と使い方

「よくまあ」は、「よくそんなことができたね」といった意味で、
・驚き
・あきれ
・感心
など、やや中立〜軽い皮肉を含んだ感情を表します。

 使用例

  • よくまあこんなに細かいところに気づくね。

  • よくまあ、毎回遅刻できるよね。

  • よくまあ、そこまで話を盛れるなあ。

 ニュアンス

感情の温度感は軽め。
その場の空気によって「軽くからかう」「やんわり皮肉る」ような柔らかい印象で使われることが多いです。

「よくもまあ」の意味と使い方

「よくもまあ」は、「よくもそんなことをしたね」という、
・怒り
・皮肉
・非難
といった強い感情が込められる表現です。

 使用例

  • よくもまあ、平気な顔してそんな嘘がつけるね。

  • よくもまあ、親の顔に泥を塗るようなことができたな。

  • よくもまあ、ここまで人をバカにしてくれたもんだ。

 ニュアンス

かなり強い批判・非難のトーン。
「も」が入ることで、相手への怒りや呆れが一段強くなる印象です。
使う場面によっては相手を追い詰める言い方になるため、注意が必要です。

「よくまあ」と「よくもまあ」の比較ポイント

比較項目 よくまあ よくもまあ
主な意味 軽い驚き・あきれ 怒り・強い非難
感情の強さ 中程度 強い
トーン やや軽め、日常会話向き 強め、やや険しい印象
使用場面 ツッコミ・驚き・感心など 非難・怒り・皮肉など
例えるなら 「よくやるよね(笑)」 「よくそんなことができるな(怒)」

 

「も」が与えるインパクト

たった1文字「も」が入るだけで、

  • 「単なる驚き」→「非難めいた驚き」へ

  • 「あきれ」→「怒り」へ
    と感情のベクトルが強調されます。

これは、「よく+も+まあ(感嘆詞)」という構文が、日本語において
「許しがたいことに対する感情の爆発」や「道徳的な逆撫で」を含意するからです。

まとめ

「よくまあ」は、ちょっと驚きつつもツッコミどころ満載な行動に対して軽くあきれる表現。
「よくもまあ」は、それが“道理に反している”と感じたときに強く非難する言い方です。

言葉の選び方ひとつで、あなたの気持ちは大きく変わって伝わります。
使い方を誤ると、相手を不快にさせる可能性もあるので、「よくまあ」と「よくもまあ」の使い分けはしっかり押さえておきましょう。

 

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