「みっともない」と「はずかしい」。どちらも人前で失敗したときや、場にそぐわない行動をしたときに使われることが多い言葉ですが、その意味や視点にははっきりとした違いがあります。
この記事では、似ているようで異なるこの2つの言葉の違いを、例文を交えながらわかりやすく解説していきます。
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「みっともない」とは？
「みっともない」は、「見た目や行動が人目にふれて恥ずかしい」「体裁が悪い」といった意味で使われます。ポイントは、他人の目線や世間体を意識しているという点です。
✅ 例文：
- 人前で大声を出すなんて、みっともないよ。
- 服がボロボロで、ちょっとみっともないかも。
「みっともない」は、自分がそう感じるだけでなく、他人にどう見られているかを意識するニュアンスが強いです。そのため、注意や非難の言葉として使われることが多いです。
「はずかしい」とは？
「はずかしい」は、自分の失敗やミスに対して湧き上がる、内面的な感情を表す言葉です。「赤面する」「自己嫌悪を感じる」といった心の動きが含まれます。
✅ 例文：
- 転んでしまって、すごくはずかしかった。
- 間違った敬語を使ってしまって、はずかしい思いをした。
「はずかしい」は、他人にどう見られているかよりも、自分自身の気持ちにフォーカスしています。だからこそ、親しい人との会話でもよく使われます。
どっちを使えばいい？判断のヒント
●「誰かに見られたら恥ずかしい」→「みっともない」
- 子どもが道端で寝転んで騒いでいる →「みっともないからやめなさい」
●「自分が赤面した・気まずい」→「はずかしい」
- 会議で名前を呼ばれて立ち上がったら、資料を忘れていた →「はずかしい…」
比較してみよう：意味の違い
| みっともない | はずかしい | |
|---|---|---|
| 視点 | 他人の目・世間体 | 自分の内面・感情 |
| ニュアンス | 行動や見た目がふさわしくない／不快感 | 恥じらいや自己意識 |
| 用途 | 注意・非難の表現として用いることが多い | 共感や感情の共有に使われやすい |
「みっともない」は、批判にもなる
注意点として、「みっともない」は強く言うと非難や侮辱にもなりかねません。たとえば、
- 「あの人の格好、みっともないよね」 などは陰口にもなり、トラブルのもとに。
一方、「はずかしい」は共感されやすいため、感情を表す柔らかい言葉として使えます
まとめ
「みっともない」は、他人からどう見られているかを気にする場面で使う言葉。外見や行動の“体裁の悪さ”がポイントです。対して「はずかしい」は、自分の内面の感情を表現する言葉で、“気まずさ”や“恥じらい”といった心の動きが中心になります。
似ているようで、使いどころを間違えると相手に与える印象も変わるこの2語。ぜひシーンに合わせて、上手に使い分けてみてください。
