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「各人」と「各自」の正しい使い方!思わぬ違いを解明!

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言葉

「各人」と「各自」は似た表現ですね。どちらも同じ意味に感じますが、実はそうではないのかもしれません。

例えば、「参加費を各人持参してください」と「参加費を各自持参してください」と言うとき、どちらも自然に聞こえますが、果たしてこれらは同じように使えるのでしょうか?

そこで、この二つの表現にはどのような違いがあるのかを詳しく調べてみることにしました。

この記事では、「各人」と「各自」の意味の違いと、それぞれの適切な使い方を例を交えて紹介します。

 

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「各人」と「各自」の明確な使い分け

まずは、「各人」と「各自」の意味と使い分け方について簡潔に解説します。

「各人」と「各自」はどちらも「それぞれ」「個々人」「一人一人」と同じような意味を持ちます。ただし、「各自」は特定のグループや組織のメンバーに対して使用されることが多い言葉です。

一方、「各人」はより広範なシーンで利用可能で、特定のコンテキストに限定されることはありません。

このように一言で述べられる違いを持つこれらの言葉について、次に詳しく説明していきましょう。

「各自」の意味と使用上の注意

「各自」は「おのおの」「めいめい」「一人一人」といった意味で、基本的に「各人」と意味の差異はありません。

しかし、「各自」は特定のグループのメンバーを対象に使われる表現です。このため、組織内の文書や指示でよく使用されます。

例えば、忘年会の際に「参加費は各自で持参してください」という指示がなされることがあります。この「各自」という用法は、組織内のイベント参加者を明確に指しています。

グループ特有の用語として使うため、一般的な公募や不特定多数を対象とする場合には向かないことが多いです。

また、「各自」は形式的な表現であり、特に敬意を示す言葉ではないため、全てが上司のような高位のメンバーの場合は「皆様」「皆様方」や敬語の「各位」を用いるのが適切です。これにより、より丁寧な表現を心掛けることができます。

「各人」の意味と使い方

「各人」も「おのおの」「めいめい」「一人一人」という意味で、「各自」と意味は同じですが、使用範囲に違いがあります。

「各自」が特定の組織内のメンバーに限定されるのに対し、「各人」はもっと広い範囲で使うことができます。

例えば、不特定多数を対象にした公募の際には「各人」を使用します。「応募ハガキには各人のアピールポイントを記入してください」といった形で、広く一般に呼びかける場合に適しています。

また、「各人」は組織内の特定のメンバーに対しても使用可能です。たとえば、「忘年会の参加費については、必ず各自持参してください」という文を「必ず各人持参してください」としても問題ありません。

敬語としては、「各人」にも「各自」と同様に「皆様」「皆様方」「各位」が適用されます。尊敬を表す場合はこれらの語を用いて表現することが推奨されます。

「各人」と「各自」の違いの整理

ここで、「各人」と「各自」の意味や使い分けについて改めて整理してみましょう。

「各人」と「各自」はいずれも「おのおの」「めいめい」「一人一人」という意味で、基本的な定義は同じです。

しかし、使い分ける際のポイントは、特定のグループや組織内のメンバーに限定して使うのが「各自」です。これに対して、「各人」はもっと幅広いシチュエーションで使用することができるという特徴があります。この違いを理解することで、それぞれの言葉をより適切な文脈で活用することが可能になります。

 

辞書における「各人」と「各自」の定義

次に、「各人」と「各自」の言葉が辞書にどのように定義されているかを見てみましょう。

「各人」の辞書定義

【各人】

  • おのおのの人。めいめい。各自。一人一人。「―各様(=めいめいのやり方などが異なること)」 引用元:旺文社国語辞典

この辞書定義からも、「各人」が一般的に個々の人を指す用法であることがわかります。

「各自」の辞書定義

【各自】

  • おのおの。めいめい。各人。一人一人。「―が責任を持つ」 引用元:旺文社国語辞典

こちらの定義では、「各自」も基本的な意味は「各人」と変わらないものの、具体的な使用シチュエーションまでは言及されていません。このため、使い分けの詳細については実用的なコンテキストを理解することが重要です。

 

「各人」と「各自」の具体的な使用例

ここでは、「各人」と「各自」の言葉の使い方を具体的な例文を通じて紹介します。

「各人」の使い方

  • 職場での目標達成は、各人が自分自身の目指すべき目標に向かって努力しています。
  • 幸福とは何かの解釈は、各人が持つ価値観によって大きく異なります。
  • メニューは各人の好みに合わせて自由にカスタマイズ可能です。
  • 規則は基本的に各人の生活を支援するためのものですが、それを逆手に取り生活を犠牲にしては意味がありません。

「各自」の使い方

  • 登山においては、各自の判断で天候や体調を考慮し、適切な装備を準備することが求められます。
  • 当社では各自の快適さを重視し、服装は個々人の判断に任せています。
  • 写真教室では、参加者が撮影した写真について、各自フォトグラファーからフィードバックを受けます。
  • 今年の社長の新年の挨拶は、ビデオメッセージを用いて、各自が自分の端末で視聴しました。

 

まとめ

これまでに説明したように、「各人」と「各自」はどちらも「一人一人」という意味を持ちますが、使う状況によって選び方が異なります。

「各人」は場面を問わず幅広く使用することができる表現です。これに対して、「各自」は特定のグループや組織内のメンバーに向けて使われることが多いため、その使用はより限定的です。

意味は似ていても、文脈に応じて適切な語を選ぶことが大切です。この違いを理解し、正しく使い分けることがコミュニケーションの質を高める一助となるでしょう。

 

「各自」は目上の人に使う場合は「各位」になるんですね!

では、こちらはどうでしょう?

「他人」と「他者」の微妙なニュアンスの違いを詳しく解説

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