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「オーソライズ」と「許可する」の違いとは?~ビジネスやITでもよく見る“オーソライズ”の本当の意味~

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言葉

「その件、オーソライズされていますか?」
「上司から許可をもらった?」
日常会話ではあまり聞かないけれど、ビジネスやITの現場ではよく出てくる「オーソライズ」という言葉。

一見「許可する」と同じように見えるこの言葉、実は意味や使われ方には微妙な違いがあります。この記事では、両者の違いを丁寧に解説し、正しく使い分けるためのポイントをお伝えします。

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「オーソライズ」の意味とは?

「オーソライズ(authorize)」は、英語の「権限を与える」「公式に認める」という意味の言葉です。
日本語では「認可する」「認証する」「承認する」などと訳されることもあります。

 使われるシーン:

  • IT・システム管理:ログインやアクセス制御の文脈で使われる

  • ビジネス:組織や上層部の“承認”プロセス

  • 法務・契約:法的な権限付与や正当性の担保

 例文:

  • この操作を行うには管理者にオーソライズされている必要があります。

  • 契約書の送付は、部長にオーソライズされてからにしてください。

つまり「オーソライズ」は、制度的・組織的な承認や、権限を持つ人・仕組みからの公式な許可というニュアンスが強いのです。

「許可する」の意味とは?

一方、「許可する」は日常的にも広く使われる日本語で、「してもよいと認める」という意味です。

 特徴:

  • 上下関係がなくても使える(親子・友人間でもOK)

  • 公的なものから個人的なものまで幅広く使える

  • 法律や行政文書では形式的な表現として使われることも

 例文:

  • 外出の許可をもらった。

  • 写真撮影は許可されています。

つまり「許可する」は、広い意味で“OKを出す”こと全般を表しており、必ずしも制度や権限に基づくものとは限りません。

比較してみよう:オーソライズと許可するの違い

項目 オーソライズ 許可する
言語 外来語(英語) 日本語
意味 権限を与える、正当性を認める 行為を許す、受け入れる
ニュアンス 組織的・制度的・公式 幅広く、口頭でも使える
使う場面 IT、法務、ビジネス書類 日常会話、公的文書、口頭確認
例文 アクセス権をオーソライズする 外出を許可する

 

微妙な違い:なぜ「オーソライズ」が選ばれるのか?

特にビジネスやITでは「許可する」ではなく「オーソライズ」を使う理由があります。

 権限の所在を明確にしたい

「オーソライズされた人物」は、その行動をするための正式な権限を与えられている人を意味します。
→ ただ「許可された」よりも、責任・制度・信用性を含んだ重みがあります。

 システム上の認証や制御を表現できる

ITの分野では「authorize」は「認証(authentication)」とセットで使われることも多く、「誰がどこまでできるか」の判断に関わる重要な概念です。
→ 「許可」というより「権限付与」のニュアンス。

日常会話で「オーソライズ」を使うと不自然?

結論から言うと、日常会話では「許可する」を使った方が自然です。
「オーソライズ」はビジネスや専門的な場面に限って使う方がよいでしょう。

 不自然な例:

  • 「今日飲みに行くの、妻にオーソライズされた」← わざとらしい

 自然な例:

  • 「明日の会議資料、部長にオーソライズもらったよ」← ビジネス会話ならOK

 

まとめ

「オーソライズ」と「許可する」は、どちらも「やっていいよ」という意味を持っていますが、
✔️ オーソライズは“公式な権限付与”
✔️ 許可するは“幅広い意味での容認”
という違いがあります。

使う場面や相手に応じて、この2語をうまく使い分けることで、より正確でスマートなコミュニケーションが可能になります。

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