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「うん」と「ううん」の違いは単純じゃない?肯定・否定に潜む会話の奥深さ

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言葉

「うん」「ううん」。
子どもでも使える簡単な返事のようでいて、大人の会話でもよく登場するこの2つの言葉。
意味はシンプル――「うん」は“はい”、“ううん”は“いいえ”。

…と思いきや、実はこのふたつ、使い方次第で印象がガラリと変わる、奥の深い言葉なんです。

今回は、「うん」と「ううん」の基本的な意味から、
実際の会話でどう使われ、どう伝わるのかを丁寧に解説していきます。

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「うん」とは?

→ 肯定の気持ちをやわらかく伝える、会話の潤滑剤

「うん」は、「はい」と同じく肯定の返答を表す言葉ですが、
「はい」よりもくだけた口調で、親しみやすさや気楽さを含んでいます。

特徴

  • 丁寧さよりも、フレンドリーさ・安心感が強い

  • 子ども〜大人まで幅広く使われる

  • 声のトーンや表情で印象が大きく変わる

例文

  • A:「今日の映画、おもしろかったね」
     B:「うん、すごくよかった!」

  • A:「お腹すいた?」
     B:「うん、ちょっと」

ニュアンスのバリエーション

  • 明るく元気に:「うん!」 → 素直で前向きな印象

  • 小さく控えめに:「うん…」 → ためらい、迷いが感じられる

  • 目をそらしながら:「うん…」 → 同意してるけど、乗り気ではない?

「うん」は、“YES”であると同時に、会話の空気を和らげる役割も担っているんですね。

「ううん」とは?

→ 否定をやわらかく伝える、距離感を意識した返答

「ううん」は、「いいえ」のカジュアル版。
でも「いいえ」ほど冷たくなく、「いや」ほど強くもない――
やわらかく断るときに最適な言葉です。

特徴

  • やんわり否定したいときに使われる

  • 相手との関係性を壊さないための表現

  • 少し恥ずかしそうに、遠慮がちに使われることも多い

例文

  • A:「これ、ほしい?」
     B:「ううん、今はいいや」

  • A:「怒ってる?」
     B:「ううん、別に」

ニュアンスのバリエーション

  • 強めに:「ううん!」 → はっきりした否定

  • 小さな声で:「ううん…」 → 迷い・遠慮・気まずさがにじむ

  • 沈黙のあとに:「ううん…」 → 本音を言いたくないけど、断りたい気持ち

「ううん」は、“NO”でありながら、相手の気持ちを気遣うやさしさを含んでいるのです。

比較してみよう:「うん」と「ううん」の違い

項目 うん ううん
意味 肯定(Yes) 否定(No)
丁寧さ カジュアル カジュアル
感情の傾向 前向き・共感・同意 遠慮・否定・迷い
声のトーンで変わる印象 素直/同意/照れ/無関心など 優しさ/迷い/気まずさ/断り方の工夫
会話の空気 なごませる・会話をつなぐ 空気を壊さず、やんわり否定したいときに有効

 

使い分けのポイントと注意点

 親しさのバロメーターになる

  • 「うん」や「ううん」は、親しい人との距離感を保つのにぴったり

  • フォーマルな場では「はい」「いいえ」に言い換えるのがベター

 子どもや若者が多用する印象もある

  • 学校や家庭でよく使われるため、「幼い」「軽い」という印象を持つ人も

  • 目上の人や初対面の相手には使い方に注意

 意図しない誤解に注意

  • 「うん…」→同意してるのか迷ってるのか、わかりにくい

  • 「ううん…」→本当はYESだけど遠慮している?と誤解されることも

 

まとめ:「うん」と「ううん」は“気持ちをのせる”返事

「うん」と「ううん」は、ただの肯定・否定にとどまらず、
そのときの気持ちや空気感をまるごと伝えるミニマムな感情表現です。

  • 「うん」には、共感・前向きさ・安心感

  • 「ううん」には、やさしい拒否・遠慮・ためらい

一文字足しただけでまったく意味が変わるこの2語。
使いこなすことで、相手との会話がもっと柔らかく、もっと伝わりやすくなるかもしれません。

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