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「しばしば」と「たびたび」の違いとは? 意味・使い分け・誤用例を徹底解説

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言葉

日常会話やビジネス文書で頻度を表すときに使われる「しばしば」と「たびたび」。どちらも「何度も」「繰り返し」という意味を持っていますが、ニュアンスや使われる場面には微妙な違いがあります。「しばしば会う」と「たびたび会う」では、聞き手に与える印象も異なります。

本記事では、両者の違いや正しい使い分けを例文を交えて解説し、誤用に注意すべき場面や関連語との比較もご紹介します。

 

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「しばしば」の意味と特徴

基本の意味

  • ある事柄が繰り返し起こること。

  • 頻度の高さを客観的に述べる表現。

ニュアンス

  • ビジネス文書や公的な場面でも違和感なく使える。

  • 「何度も」の中でもややフォーマルな響きを持つ。

例文

  • 会議でしばしば議論になるテーマだ。

  • 最近は体調を崩すことがしばしばある。

  • 彼は遅刻することがしばしばある。

 

「たびたび」の意味と特徴

基本の意味

  • 「しばしば」と同様に何度も繰り返すこと。

  • 日常的・口語的な表現で、やや柔らかい響き。

ニュアンス

  • カジュアルな会話やメールでよく用いられる。

  • 謝罪や依頼の場面では「恐縮ですが」「何度も」というニュアンスを和らげる。

例文

  • この件についてたびたびご連絡いただきありがとうございます。

  • 彼女とはたびたび映画を観に行く。

  • たびたびお邪魔して申し訳ございません。

 

誤った使い方に注意

「しばしば」と「たびたび」は意味が近いため、つい置き換えて使ってしまいがちです。しかし、文章の種類や状況によっては違和感を生んでしまいます。

  • 「しばしばご迷惑をおかけしてすみません」
     一見すると間違いではありませんが、実際にビジネスメールや会話で使うと、どこか硬くよそよそしい印象を与えます。特に謝罪の場面では、相手との関係性を和らげることが大切です。そのため「たびたびご迷惑をおかけして申し訳ございません」と言い換えた方が、丁寧さと柔らかさが伝わりやすくなります。

  • 「たびたび研究で取り上げられている」
     意味は通じますが、学術的な文章や公式なレポートで「たびたび」を使うと、やや口語的で軽く響いてしまいます。こうしたフォーマルな場では「しばしば研究で取り上げられている」「頻繁に研究対象となっている」とする方が自然で信頼性も高まります。

  • 「しばしばお越しいただきありがとうございます」
     → 正しくは「たびたびお越しいただきありがとうございます」。お礼や感謝を伝える場面では、硬さよりも人間的な温かみを優先するため、「たびたび」が適しています。

  • 「たびたび問題が発生している」
     → ビジネス文書や報告書では「しばしば問題が発生している」の方が、客観的で事実を伝える表現になります。「たびたび」だとカジュアルで、人によっては深刻さが伝わりにくいこともあります。

👉 整理すると、

  • 「しばしば」=フォーマル・客観的・報告や説明に強い

  • 「たびたび」=カジュアル・人間関係・謝罪や感謝に強い

このポイントを押さえておけば、状況に応じて適切に使い分けられます。

関連語との比較

  • 何度も
     最も一般的で日常的な表現です。フォーマルさはなく、シンプルに回数の多さを伝えます。
     例:
     - 「何度も注意したのに直らない」
     👉 カジュアルさが強く、文書よりは会話向き。

  • 頻繁に
     「しばしば」よりさらに客観的で硬い印象があります。ビジネス文書や報告書などで用いられることが多いです。
     例:
     - 「このトラブルは頻繁に発生している」
     👉 データや事実を伝えるニュアンスが強く、感情は含まれません。

  • 屡々(しばしば)
     「しばしば」を漢字で書いた表現。文語的で、書籍や論文、硬い文章で使われることが多いです。
     例:
     - 「この現象は屡々見られる」
     👉 口語ではあまり使われないので、読み物や専門的な文脈でのみ適切。

  • ちょくちょく
     くだけた日常会話でよく使われる表現です。「たびたび」よりさらに親しみがあり、軽いニュアンスを持ちます。
     例:
     - 「ちょくちょく遊びに来てね」
     👉 友人関係など、親しい間柄でよく使われる。ビジネスでは避けるのが無難。

会話での使い分けイメージ

  • 上司への報告:
     「このシステムはしばしば不具合が出ます」
     → 客観的に事実を伝える。

  • お客様へのお詫び:
     「たびたびご迷惑をおかけして申し訳ございません」
     → 柔らかく人間味のある謝罪。

  • 友人同士の会話:
     「最近ちょくちょくカフェに行ってるよ」
     → 気軽な雰囲気で使える。

  • 報告書や論文:
     「このケースは頻繁に発生している」
     → 信頼性のあるフォーマルな表現。

👉 まとめると、

  • しばしば=ややフォーマルで客観的。

  • たびたび=カジュアルで人間関係に寄る。

  • 頻繁に=硬くて事実ベース。

  • ちょくちょく=親しい会話向き。

状況に応じてこれらを使い分ければ、表現の幅が広がり、相手に伝わる印象も的確にコントロールできます。

まとめ

「しばしば」と「たびたび」は、どちらも「繰り返し」「何度も」という意味を持ちますが、使われる場面や響きに違いがあります。

  • しばしば:フォーマルで客観的。ビジネス文書や報告書、学術的な場面で使うと自然。

  • たびたび:柔らかく人間味がある。謝罪や感謝、日常的なやり取りに向いている。

さらに、関連語を整理すると、

  • 頻繁に=硬く客観的、事実を伝えるときに最適。

  • ちょくちょく=くだけた会話で親しみを込めて使う。

👉 ポイントは、相手や状況に応じて言葉を選ぶことです。
報告や説明には「しばしば」、感謝や謝罪には「たびたび」、親しい会話には「ちょくちょく」などと使い分けることで、言葉がより的確に伝わり、誤解も防げます。

あなたはどちらをよく使いますか?

「しばしば」と「たびたび」、どちらも日常生活で出番の多い表現です。

  • ビジネスの場面で口にすることが多いのは?

  • 家族や友人との会話ではどちらを自然に使っていますか?

👉 あなたがよく使うのは「しばしば」でしょうか?それとも「たびたび」?
ぜひご自身の体験を振り返ってみてください。

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