日本のプロ野球は国内で非常に人気があり、多くの球場で毎日試合が繰り広げられています。特に東京ドームや札幌ドーム、ヤフオクドームなどの大型施設では、多くのファンで賑わいます。
しかし、野球の試合が開催されるのはドーム型の会場だけではありません。横浜スタジアム(横浜)、マツダスタジアム(広島)、千葉マリンスタジアム(千葉)など、スタジアムと呼ばれる施設でも試合が行われています。これらドームとスタジアムにはどのような違いがあるのでしょうか?一見、屋根の有無だけが違いのように思われがちですが、実はそれ以外にも多くの違いが存在します。
また、類似の大型施設としてアリーナも存在します。ライブやコンサートでよく用いられる「アリーナツアー」という言葉にも見られるように、これらの施設はスポーツ以外のイベントにも頻繁に使用されます。
この記事では、ドーム、スタジアム、アリーナの3つの施設の違いとそれぞれの収容人数について詳しく解説します。
ドーム、スタジアム、アリーナの特徴と違い
ドーム、スタジアム、アリーナはすべて大規模な施設という共通点がありますが、その用途や構造にはいくつかの違いがあります。
- ドーム(英語:dome)は、「丸天井つきの建物」という意味を持ちます。このタイプの施設は、特に屋根があるため、天候に左右されずにイベントやスポーツが行えます。通常、屋根は固定されていることが多いです。
- スタジアム(英語:stadium)は、「野外の競技場」という意味で、野球やサッカー、陸上競技などが行われる開放的な施設です。屋根がないか、部分的にしかカバーされていないことが一般的です。
- アリーナ(英語:arena)は、「円形の競技場」という意味を持ち、主に室内スポーツやコンサートなどのイベントに使用される施設です。アリーナは規模が比較的小さく、屋根があることが特徴です。
行われるスポーツによる施設の選択も重要です。ドームでは主に野球が行われ、スタジアムでは野球やサッカーなどの屋外スポーツ、アリーナではバスケットボールやアイススケートなどの室内スポーツが主に行われます。
例えば、日本のドーム球場は野球に特化していることが多いですが、札幌ドームのようにサッカーやラグビーも対応可能な施設も存在します。これらの違いを理解することで、各施設がどのようなイベントやスポーツに最適かが分かります。
ドーム、スタジアム、アリーナの収容人数比較
ドーム、スタジアム、アリーナはそれぞれ大規模施設ですが、収容可能な人数には明確な違いがあります。ここでは、日本にある代表的な各施設の収容人数を比較してみましょう。
- ドームの収容人数例
- 東京ドーム: 46,000人
- ヤフオクドーム: 40,000人
- 札幌ドーム: 41,000人
- スタジアムの収容人数例
- 日産スタジアム: 72,000人(日本で最も大きい)
- 味の素スタジアム: 50,000人
- 旧国立競技場: 54,000人
- アリーナの収容人数例
- さいたまスーパーアリーナ: 37,000人
- 横浜アリーナ: 17,000人
- エディオンアリーナ大阪: 8,000人
これらのデータから、スタジアムが最も多くの観客を収容できる施設となっており、その後にドーム、アリーナの順に収容人数が少なくなっています。特に日産スタジアムはその規模と収容能力で際立っており、横浜F・マリノスの本拠地として利用されています。
また、観客数が数千人程度の施設は「ホールクラス」と称され、コンサートホールなどに多く見られます。これらの施設はより小規模なイベントに適しています。この収容人数の違いは、各施設の用途やイベントの性質によって選ばれる理由となります。
まとめ
今回、ドーム、スタジアム、アリーナの三つの施設の特徴と違いについて詳しく見てきました。ここで、その主なポイントを簡潔にまとめておきましょう。
- ドーム: 屋根付きの大型施設で、主に野球などのスポーツイベントに使用されます。天候に左右されずにイベントが開催可能です。
- スタジアム: 屋根がない野外競技場で、野球やサッカー、陸上競技などが主に行われます。大規模な観衆を収容する設計が特徴です。
- アリーナ: 主に室内競技やコンサートに使用される円形の施設で、規模はスタジアムやドームに比べて小さいことが多いです。
収容人数の多さについては、一般的にスタジアムが最も多くの人を収容でき、次いでドーム、そしてアリーナの順です。
スタジアム>ドーム>アリーナ
また、海外のドーム型施設は日本のものと比べて規模が小さいことがあり、宗教的な目的で使用されることが多い点も興味深いです。
この知識をもって、それぞれの施設の特性を理解し、適切なイベント選びに役立てていただければと思います。

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